災害救助犬の連携!?
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 連携することを前提に実動を考え、共に取り組むことを提案します

 
■スイスレスキューチェーン
 人命救助に本気で取り組むためにスイスレスキューに学びたい。

 組織連携は2014広島土砂災害現場から動き始めた


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                         The starting point of the cooperation / Shibukawa

■一般社会の皆さまへ


 DRDN 広報資料

 欧米では行政が災害救助犬の必要性を認め現場で活用する仕組みがあります。いずれも民間の災害救助犬です。
 日本おいてもNPO活動が活発になり、災害に限らず行政と民間が共助していくようになりつつあります。
 私たちは人命救助に役立つために災害救助犬を育成し、人命救助活動に関わっていますが、災害現場では災害救助犬の計画的な活用は行われず、現場指揮の判断に委ねられ対応は様々です。私たちは災害救助犬が絶対的な存在とは思っていませんが、活用次第で要救助者捜索の一つの手段として有効であると考えています。
 私たちはNPOで社会の皆さまに理解、支援をいただき、人命救助活動で社会貢献をすることを約束しています。
 災害救助犬活動を正しく理解していただくために現状、活動情報をより客観的に伝えるようにしていきます。
 そのうえで、いろいろな方々がいろいろな所で社会の声として災害救助犬にご支援をお願いする次第です。


■救助隊(消防・警察)の方々へ



 救助隊向け 参考資料 

 日本に災害救助犬が誕生してから24年、各地で育成が活発化し、その中から現場活動に耐え得る災害救助犬も揃ってきました。
 しかし災害救助犬の個々の能力には限界があり、単独での活動には向いていません。長時間の作業には頭数も必要です。そしてサポーターも含めたスキル、チーム力が整わなければ成果は期待できません。この点は私たちの課題として真剣に取り組んでいます。
 サーチ、レスキュー&メディカルの連携、役割分担が人命救助の基本スタイルであるならば、まず災害救助犬チームと救助隊が現場で実務的に連携できるようになりたいと考えています。
 イベントにおける災害救助犬の存在だけでなく、実用的な災害救助犬であるためには過酷な現場活動で安全に迅速に効率的な作業ができるように訓練をしなければならないと思っています。
 想定できない現場で人命救助のための一つの手段として、災害救助犬の特性を生かして活用できるのは現場指揮次第であるように感じています。
 また救助隊の期待に応えられる災害救助犬チームとなるために連携して課題克服に取り組む訓練を開始しています。
 連携訓練を積み重ねていく中で、災害救助犬の特性を生かせる使い方を考察いただければ幸いです。


■災害救助犬活動をしている方々へ



 DRDN コンセプト

 災害救助犬の活動環境は大きく変わろうとしています。
 人命救助を目的とする災害救助犬と訓練を楽しむ災害救助犬とは異なることを社会に明確にしなければならないと思います。
 そして人命救助に関しても地元を中心に活動することとは峻別して、本来の目的を大局的な視点で考えて行くべき時期に来ていると感じます。私たちは社会の期待を忖度し、真摯に向き合っていきたいと思います。
 災害救助犬誕生以来25年、それぞれに災害救助犬を知ってもらうことに力を注ぎ、存在は認知されつつあると思われますが、それだけに災害救助犬と名乗る以上は身勝手に軽率な行動をするわけにはいかないと思います。地域によって認知、広報、情報に温度差があるように感じています。
 災害救助犬は正しく理解されているでしょうか。
 私たちは社会の期待に応えるためにどのようにすればよいのか。
 2014年広島土砂災害における団体間の連携活動は行政、救助隊からも一定の評価を得て、その有効性、必要性を実感した災害救助犬団体間では実務的な連携に向けて取組みを始めています。
 今年5月のスイス・レドッグセミナーでは連携へのアドバイスもあり、情報の交換を行っていますが、具体的な行動には至ってはいません。
 いつ起こるかわからない災害に対応できる災害救助犬チームづくりは急がなければなりません。また、組織間の協力、連携は行政、救助隊からも要望、指摘を受けています。私たちに賽は投げられています。
 課題、ハードルは数多くあります。しかし、デスクワークよりも実践で見えてくる課題を越えなければ前には進めないと思います。
 こうした取り組みが必ず現場で生かされると考え、組織の枠を越えて災害救助犬組織として今やるべきことを行うことを提案します。
 昨年来、国で災害救助犬が統一されているスイスレドック、連携が整えられているスイスレスキューチェーンの事例に学び、さらにはバックアップを得て認定統一基準作りも念頭に置いています。
 またアメリカFEMAカリフォルニアでも災害救助犬が現場活動するには統一が条件として災害救助犬チーム7つが1つになったそうです。
 それぞれの思惑、感情はさておき、目的のために知恵を出し合い、私たちも組織の枠を越え連携できるようになりたいものです。
 スイスレドッグの来日を千載一遇のチャンスと捉え、地域密着している日常的な活動は大切にしながら、力を合わせて役に立てる災害救助犬になりたいと思います。組織拡散から組織連携(組織統一ではありません)へ意識変革しなければ本来の目的達成を担う災害救助犬活動に未来はない、と危機感を感じています。
 2016年を災害救助犬元年と位置付け、心新たにしています。



実動連携に向けて共有すべき課題(提起)
テーマ 内 容(問題提起)
コンセプト  人命救助に向けて期待に応えられる災害救助犬になる。パフォーマンスよりも実務を優先し、客観的な自己分 析を行い共有、連携して行動していく。その上で救助隊との連携を重視し、その情報の共有、交換はタイムリーに行ってこそ効果が期待できるので実行できる仕組みをめざし、取r組み方は常に議論し解決していく。
災害救助犬育成 実働対応できる犬、指導手、サポーターの育成・訓練。
犬と指導手、サポーターの平準化した育成・訓練。
当然ながら、これらの統一した認定基準ともリンクする。
認定制度 2007年の共同通信記事にある問題提起から8年、私たちは自己改革を怠ってきたとするならば、自己都合を優先せず同じテーブルで議論を始めるべきである。また外圧に押されるのではなく自ら考えるべき課題である。統一基準策定は急がれるが、実働を見据え現場で活動できるか否かで議論されるべきである。
出動基準 個々の組織判断ではなく、災害救助犬が必要か、また行政からの要請が行われるように連絡体制も整備するべきである。災害に限らず行方不明者の捜索対応にも基準を設けるべきである。
連絡体制 連携対象エリアは日本国内すべてであり、実務的な組織間のタイムリーな連絡、決済システムが整わなければ実効性はない。
個人的な繋がりで動くことより組織対応が望ましい。
必要機材 現場で必要な無線機、テント、発電機、救急用品、食料、水、非常食、管理品等共有できる機材をどのように整備、管理していくのか。財政負担ともリンクする。
組織編成 FEMAのICS、スイスレドッグのシステム等、混成される災害救助犬チームを機能させるにはどのように編成すれば効率的に作業できるのか、机上でなく実践訓練で探って行くべきである。
本部指揮機能 形式的ではなく、組織の枠を越えて機能する指示系統、権限を共有して現場で災害救助犬がチーム行動できるように、また救助隊との伝達、連携に支障がないように整備していく。
捜索チーム 広範囲、長時間の捜索作業に耐えれるようにシフトするには、頭数も必要であるが、併せて犬のスキル、サポーターのスキル、整った現場指揮システムの構築も必須条件になる。
安全管理 民間、素人と揶揄されないスキルが必要である。保障、足手まといは行政から拭いきれない点である。サーチ、レスキュー&メディカルがそれぞれに役割を全うするためには一番の課題である。
広報システム 災害救助犬を理解してもらい特性を生かせる活用ができる情報発信が必要で、単独組織における活動広報とは別に、日本における災害救助犬の実情、展望を社会に向けて統一して発信したい。
また、救助隊、現場に限らず、広く社会の支援のためにも災害救助犬の統一した情報発信Vol2Vol3が望ましい。
事務企画管理 合同訓練への取組み、調整がキーポイントになる。
実務における企画管理ができるようにしなければならない。
災害救助犬組織のアキレス腱でもあり成否の鍵になると考える。
訓練計画 いろいろな課題は合同訓練で見つけ克服していくべきである。
寛容かつ厳格でありながらも顔の見える関係が望ましい。
個々の組織実情も考慮しながら計画的に進めていく。
人材育成 犬の育成が主眼であったが災害救助犬を機能させるためにはチーム体制が整わなければ災害地の散歩のように映る。その体制を整えず出動していたのは不用意であったのは過去の教訓である。
行政対応 災害救助犬を認知している都府県の出動協定を全組織で締結することは困難である。必ずしも協定ありきではないが平時における行政との連携訓練などを行う場合に整備が必要な課題である。
財源計画 連携で使用する機材、訓練のための費用、広報、事務などの必要経費を賄う共同財源の裏付けが必要である。
各組織からの拠出することも提案する。
社会評価  災害救助犬自らを客観的に観察してみれば、自戒しなければと考える人、過信している人、欺いている人らがいるのではないだろうか。真摯に活動しなければ自らを危うくしていることに気が付けば自ずと取るべき行動は見えてくるはずである。何をするべきか、それぞれの考えを議論して自己改革していくべきである。
その他 連携に向けて排他的な選別は好ましくないが、災害救助犬の訓練を楽しんだり、競技会志向のスポーツドッグなどと、実働を目的とする災害救助犬は峻別しなければ議論が噛み合わず意見集約できない。この点に社会の誤解を与えるているように思える。またNPO法人としての社会的な責務も考えるべき課題としたい。
※解決すべき課題は多岐にわたり、組織間では困難なことでありますが、有志で粘り強く話し合って実務的に取り組んで行きます。

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          訓練記録&訓練予定

組織連携 合同訓練Vol.1. 10月4日 東京都町田市 15頭33名
■それぞれのチームでいつもの通り実践的な捜索作業を行ったが、消防隊よりチーム編成、捜索方法が違うのはなぜか?との質問があり、混成チーム、救助隊連携を行う際での課題である。


組織連携 合同訓練Vol.2 12月13日 埼玉県富士見市 24頭56名.
■お互いを知るため、まずそれぞれのチームで作業を行った。
 発見の競い合いではない。互いの弱点は互いに補うことが求められる。
 混成チーム(指導手、サポーター、本部それぞれ異なる)で行ったが、狭い訓練場所なので発見に至れば、潜んでいる問題点を意識する機会に恵まれないものである。失敗こそ成長への糧になるものである。
 例えば混成チームでは、基礎的な共通用語も重要で、意思伝達、正確な情報の把握、的確な指示、コミュニケーションなど広範囲、長時間になると指示系統の整備管理は課題である。
 とくに消防からは連携に必要なことは災害救助犬チームにおける安全管理面であった。訓練という場面設定での訓練になり、犬の評価中心の自己満足になりがちなのは否めない。大局的な視点で活動できるか、すべてはこれからである。


組織連携 合同訓練Vol.3 1月17日 群馬県渋川市 28頭88名

■3回目となり参加する組織も7団体に増えた。参加者も53名となった。
 訓練もより実践的になって、災害救助犬が救助隊から期待される役割も明確になってきた。しかし、通常の訓練では味わえない現場の臨場感から余裕のない行動になりがちである。ミスは起こるものであるからチームでカバーしなければならない。
 閉鎖的建物においては反応における精度、分析、判断力が求められる。どの役割においても判断できない場合は、臨機応変にサポートする、また応援を仰ぐ柔軟な対応など、大局的にチーム力を発揮できるように考えるべきであろう。
 情緒的、応急処置的な役割分担は機能しないものである。
 適材適所の役割分担はまだ手探りである。対外的な認知は重要であるがチームとしての歯車がかみ合っていない点もあり、災害救助犬だけで連携を認識しながら更に訓練を積み重ねる必要を感じる。その意識を継続して訓練して行けば役に立てる災害救助犬チームになれる感触はある。さらに緊張感のある訓練のなかでスキルアップを図っていきたい。
 いまは失敗から学ぶ時期でもあり価値のある訓練であった。

組織連携 合同訓練Vol.4 2月12日 滋賀県竜王町 24頭26名


 西日本での連携の試みで5団体が参加した。連携を組み上げていく初期段階として意義あるものであった。
 服従のセミナーで改めて基礎を確認し、引き続き山野の実働想定訓練を行った。錬度を上げるというよりも経験をする意味合いで行ったものである。認定のための訓練とは異なったスキルが必要になることを実感する機会になったと思われる。
 それぞれで何をすべきか、何が必要かを考え、協同して対応できるようになりたいと思う。


組織連携 消防合同訓練Vol.5 2月19日 千葉市 7頭96名

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 オール千葉救助チームと千葉県消防学校でデモと連携訓練を行った。
 3団体7頭17名で対応したが、最小チームに選抜したため連携は比較的整えられたようではあったが、私たちが担う捜索の実践的な活動形態ではさらに工夫が必要であろう。
 5回目を迎えるが、その度に課題が生まれる。この繰り返しであろうが満足することなく努力を続けなければならない。
 形だけではなく、その必要性、共通認識をもって整えて行きたい。
 今回も含め千葉県における消防の評価はこれからであるが、災害救助犬で活動する組織、チームによって対応が異なることは信頼を損ねることになる。信頼関係の上に成り立つ連携であるべきならば、穴の開いたバケツに水を入れているようなチグハグな活動は慎み、共有した大局的な視点で訓練を積み重ねたい。


熊本地震組織連携 4月16-19日 熊本県南阿蘇村  8団体47頭82名


 災害は突然に起こることは前提である。連携の申し合わせは絵に描いた餅の如く実務的な連携は不十分であった。
 平時における意識の共有、訓練が必要であると痛感し、とても救助隊に活用を進言できる体制ではなかったと考えている。
 災害地でのパフォーマンス活動と人命救助は厳密に峻別しなければならない。不謹慎であるが災害のたびに未熟さと課題を突き付けられる。各組織の目的に取り組む姿勢は異なっており、人命救助に生かされてきたのか再確認したい。
 社会、救助隊からの期待に応えられる災害救助犬であるために個々のスキルアップは無論のこと、組織が連携して必要とされている所に対応できる災害救助犬チームが与えられた役割を果たせるようになりたい。実効性が伴わない連携を標榜することは偽善と言わざるを得ず、現場で叶えられる新しい形の連携を模索することも考えなければならない。
 日本の災害救助犬組織の何れでも単体で機能できない実情を自覚して身勝手に競い合うようなパフォーマンス行動から脱皮して、互いに力を合わせられるように自戒も込めて提案して行くつもりである。

熊本地震 出動報告書  閲覧希望の方はご一報ください。

組織連携消防合同訓練Vol.6 5月15日 東京都 22頭35名消防26名

 東京四谷の駅前の解体ビル現場で群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川県からの消防救助隊有志ら26名と災害救助犬チーム4団体22頭35名で連携訓練会を行った。大規模な解体ビル現場である。
 災害、人命救助現場にシナリオはない。臨機応変に対応する能力が問われる。現場の安全確認を行う。行方不明者を捜す、要救助者を救助する、救命救急の手当を行うなど、それぞれの役割で連携して迅速に人命救助の一翼を担うことがそれぞれの使命である。
 これらのことを認識して必要な知識の習得、能力・錬度の向上、連携システムづくりを組織の柵を越えてやっていきたい。個人個人の自己満足で終わってはいけない。
 その目的をはっきり共有して訓練に取り組み、実際の現場で実践できるようなモデルができればと願う。

国際救助犬訓練週間(ITW) 5月22-28日 ジュネーブ 16ヶ国200名
 ■Photo: Top Pictuers
 世界の災害救助犬文化に直接触れ有意義な1週間であった。訓練とは別次元の犬との関係性、取組み環境は真似のできない文化のように映った。ここで感じ、学んだものをどのように反映、具現化していくのか!
これからの私たちの歩みを世界はじっと見ているように思う。

組織連携合同訓練Vol.7 8月21日 前橋市  9頭18名(88名)
 災害救助犬組織間の連携のうえに救助隊との連携は2兎を追うようで、一朝一石には叶わない現状にも直面している。
 日本において組織間で連携を成り立たせるのは、具体性を持つほど組織エゴが目立ち無理かもしれないと感じるようになってきた。しかし、現実には連携しなければ社会、行政、救助隊に認められる活動はできない。災害救助犬の訓練をしているからといって活動することとはイコールではない。活動する意思のある有志間で連携を実践して行くことが現実的対応であると考えている。組織ありきではなく、活動ありきで考えれば組織を超越した新しい枠組みができるのではないか。
 また、災害救助犬としてサーチ&レスキューのモデルを作り上げて、災害救助犬の社会的な認知を定着させることもしなければならない。
 災害救助犬側の自己満足の訓練ではなく、救助隊と連携して行くにはどのようにすべきか。今までの災害救助犬の訓練の中には取り入れてないことばかりであり、視点を変えて訓練に取り組むべきではないか。そのためには体制的な意識改革も必要になってくるであろう。
 内向きな視点では訓練だけの災害救助犬組織で終わることになる。


組織連携合同訓練Vol.8 1月15日 渋川市  15頭30名(160名)
 この冬一番の寒気がかかり、積雪の中で訓練が行われた。
 交通事情で多少の欠席者はあったが災害救助犬は3団体30名が参集したことは前向きな取り組みの表れである。
 その他、群馬県警機動隊、前橋市、渋川、利根沼田、吾妻消防、DMAT、VMAT、JR等も参加した総勢160名の大規模な倒壊ビルでの訓練である。日時と場所以外は知らされておらず、現場に着いた部隊で打ち合わせをして活動に移る。今回からVMAT(獣医師団)も加わり、犬のケアを受け持った。いつも危険な場所においての活動で動物愛護団体から批判を受けることへの対策としても助かる。
 午前中に連携訓練を終了し表面的には問題は起こらなかったが、日常的に連携した訓練をしていないチグハグさは出てしまう。既に何回か合同訓練をしてチグハグさは認識しているはずであるが、危機意識がないため改善できていない。これだけ大勢のメンバーそれぞれが問題点を感じているはずであるから出し合って議論して改善していかなければ堂々巡りで進歩できない。決して満足することなくスキルアップしなければ、救助隊から災害救助犬は使わない方が…という消極的な判断に傾くことになると懸念している。

これからも連携に向けて提案して行きます

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